
今日は、午後から自修館中学高と高校の生徒さんが、ボランティアに来てくれました。みなさん、勉強が好きな学生さんです。学生の方が教えてくれましたが、Gmarchという明治とか中央とかそういう有名な大学に進学する事を目指しているそうです。昨年に引き続き、2年連続で来てくれた方もいました。私は一度、お会いした人の顔は忘れないので、昨年も来てくれた学生さんはすぐに分かりました。
まずは、草むしりです。本当は、田んぼの草むしりの予定でしたが、今年は田んぼに雑草がそんなに多くないので、畑の草取りです。メスクランという西洋野菜のベビーリーフの草取りです。雑草の中に、小さなレタスのような葉が隠れているので、雑草と野菜を見極めるのが難しいです。横浜や茅ヶ崎から来れた学生さんは、ほとんど土に触れる事のない生活だから、虫が怖いという方もいました。

それから、ニンジンの間引きです。少し、厚めに種まきしたニンジンはこのままにしておくと狭くて、太りません。ニンジンの間隔が5センチくらいあくように、抜いてもらいました。抜いたニンジンは持って帰ってもらいました。一人1キロくらいは持って帰ってもらえたかもしれません。スーパーの野菜に慣れた方はニンジンの葉っぱの調理に困るかもしれません。葉っぱは刻んでコロモを付けて、てんぷらにしたりするとおいしいです。
畑の援農を受け入れて思う事は、だんだんと子供たちが食べ物が作られる現場から離れているなと思います。この子たちの親は神奈川ですが、その親のお父さんやお母さんも都会で暮らしていて、野山や田畑、小川のある田舎とは全く無縁という事もあるかもしれません。よく、「連休は田舎に帰りました」とか言いますが、その田舎がコンクリートで覆われたマンションという事がそのうちあたりまえになってしまいます。そうすると、食べ物を作る田畑から、どんどん疎遠になってしまいます。いい大学に行っても、田舎を目指す若者が増えてほしいです。そうしないと都市化や過疎化が進む一方です。
前に伊勢原の健康管理課かどっかから食育に関するアンケートが届きました。最後の欄に食育について、自由に書いてほしいという欄がありました。食育の目的や定義がはっきりしませんが、「いただきます、ごちそう様」と心から言える教育を目的とするなら、一番は空腹を体験する事です。一日とかもう少し、何も食べないで、「あーお腹が減った」、困った何か食べたい、何でもいいからという体験です。それて、今の食育は農作業の最初と最後だけしかやりません。お米だったら田植えと稲刈りだけです。本当はもっとその間があって、その間が大切なんです。その間は、農家の所に行って、草取りしたり、間引きしたり、汗をかかないといけないです。だから、私は市民皆農とアンケートに書きました。自分でクワをふって、草むしりして、全滅を経験して、そうやって作物ができる過程を知ってほしいです。うわべだけでない体験をしてほしいです。

今年もっとも働いたオクラ。
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