« 2022年10月 | トップページ | 2023年1月 »

2022年11月

2022年11月26日 (土)

ニューファーマー

20221125_102223

昨日は神奈川県主宰の畑の見学会が我が家でありました。

 夏の草取り、稲刈り、大豆の刈り取りなどでまだ畑の野菜までてが回ってるとは言えませんが、参加者に見て頂きました。懐かしい顔の生産者や、新規就農者がいらっしゃいました。みな、新規就農者ニューファーマーです。

 昨日は出荷作業を見学会前に終わらせるために忙しくしていました。ふと新聞紙で野菜を包もうとしたら、20年前に農業研修でお世話になった田下さんの写真です。20年前に私も農業の世界に飛び込んだのですが、最初にお世話なったのが田下さんでした。あれから20年です。  白髪交じりになり、子供も二人出来ました。

 小さい頃におばあちゃんに連れられて里芋の草取りを炎天下の中にやって小さいながら農業は絶対やらないぞと思いましたが、人生は分かりません。

 ニューファーマーの顔を見ると若さを感じて私の就農当時を思いながら見学会後の意見交換会を過ごしました。18年前に農業を始めましたが、、今とは違い新規就農者に給付金もなければ、スマホやSNSもありません。

 若さとガッツだけで何とかなるさと思って、伊勢原駅と愛甲石田駅の間の田んぼを全て有機栽培に変えるぞと意気込んでいました。

 資金は歌舞伎町のバッティングセンターのアルバイトで時々ヤクザに絡まれたりして貯めた100万円。そして妻のOL時代の貯金。

 農家になると言っても卒論も書き終えていない学生がいきなり農地なんて借りれません。普通は農家の認定を行政から受けなくてはいけません。平塚の行政センターに当時は農家の認定を認めてくれる部署があって、その方に連絡を取りお話をしました。今とは違って有機農業なんて変り者のやる事で、認めてくれる事はありませんでした。

 とりあえず、家に帰り、どうしようか考えましたが、畑がなくては農業は始まりません。妻とは結婚するのに無職という訳にはいきません。そこでチラシを撒いて空いている田畑を直接借りる作戦に出ました。私の父は恥ずかしいからやめろって言いましたが、もう撒いてしまった後です。そしたら、結構やってくれって話はありました。中には養子になって農家をついでくれなんて話もありました。また、農家のアルバイトをさせてくれる所もありました。

 それから間もなく、田植えの時期が始まって我が家も田植えが始まる訳ですが、田植え機がないから手で植え始めました。初年度は3500平米を植える予定でした。まだ作物がほとんど取れてなくて朝2時から弁当屋さんのバイトに行って毎日1トン近くの米を炊いて7時に家に帰り、そこから畑に出るというハードな日々です。田植えしてる途中で妻と喧嘩になって妻はいきなり新潟の実家に帰ってしまっていきなり一人農業。そんな、私をみかねて近所の農家が田植え機で田植えをしてくれたり、農大の後輩が手植えを手伝ってくれたり。一年目はそんな感じです。稲刈りは父が手伝ってくれたり。私の父は小学生の私とキャッチボールを2回したしてくれなかったけど。

 お金がなくて、クレジットカードも持っていなかったから財布にあった1000円で軽トラにガソリンを入れて財布に金がなくなった時は夫婦で、苦笑い。新米は人様に売って、くず米と言う家畜のエサになる米を食べてる時もあって、食べると砂が混じってて。

 ニューファーマーってみんな大変。一部の成功者などきれいごとばっかのマスコミや消費者など。でもニューファーマーには未来や希望があって挫折もあるけれど、ニューファーマーがこるからはやらなくてはならないんだよね。

| | コメント (0)

2022年11月23日 (水)

みどりの食糧戦略

20221123_075852

20221119_095909_20221123194701お湿りが降りました。小屋にはヤギや鶏、かもが同居していてヤギはすごい迷惑。 

 昨日は関東農政局からお客さんが来られました。みどりの農業戦略の意見交換です。

 みどりの食糧戦略という壮大な目標。有機農業に作付け面積を100万ヘクタールにするそうです。壮大なビジョンで、賛同することもありますが、大規模農業有機農業を推し進める戦略で山間部はおいてけぼりになりそうな気がします。山間部はアグロフォレストリーにでもするのかな。

 100万ヘクタールにするには有機肥料が足りません。人糞の活用まで考えて江戸時代型有機農業にしなければ行けません。

 また、農業の新規参入者を増やさなければ行けません。農地はやる人がいなくて、都市には食べ物に困る人がいて全く世の中おかしい。なんでこんな事になったんだろう。財政破綻しても失業しても食べ物に困らないようにしなければ行けません。農業には出荷場、機械置き場、育苗場、販売先、農業技術、健康な体が必要です。都市農業は畑はあるのに出荷場、機械置き場などが農地法や建築基準法が邪魔をしています。出荷場や農機具置き場は畑に建てる場合、屋根はビニールでないと建築物になるためビニールハウスになってしまいます。農地法の見直しや建築基準法見直し、共同利用できる出荷場、農機具置き場などをみどりの食糧戦略のためにお願いしました。

 有機学校給食についても話合いました。小学校の給食を有機食材に変えようと言う動きがあります。関東農政局のと認識が一致しましたが、現状では学校給食を有機に変えると価格面と野菜などの規格面、サイズなどで生産者側に負担が多く、ほとんどの生産者が脱落してしまいます。よく、耕作放棄地で有機野菜やお米を作り、小学校の給食になんて言う方がいますが、耕作放棄地になってしまうような条件が不利な田畑で農業生産しても採算が合わない場合が多いのです。学校給食の食材に使われるお米は一俵19000円ほどです。耕作放棄地になるような田んぼは水路に水が来なかったり、または湿気ていて機械が沼のような田んぼにはまってしまいったり、稲が倒れ安かったりで5俵くらいか失敗すると3俵以下になります。一反当たりの売り上げが一俵19000円だと5万円から10万円当たりでしょうか。一反当たりの生産費が有機の場合15万円と言われていて完全な赤字になります。

 無農薬で野菜や米ができるのと無農薬で農業が成り立つのとは別次元の問題があります。

 都市で食べ物に困るのに、畑が荒れていくのはやっぱり安ければ良いという消費行動、それから私たちが受けてきた教育にあるのです。

  財政破綻しても失業しても食べ物に困らない社会を。


| | コメント (0)

2022年11月13日 (日)

一休み

20221112_103957なかなか雨が降りません。畑は西部劇の砂漠のように乾いています。

 稲刈りが終わり、大豆津久井在来の刈り取りが始まりました。お天気が続き良くお豆が乾いています。大豆の鞘がパリパリ割れる音が聞こえます。

 大豆の刈り取りの後は堆肥の材料集め、玉ねぎ植え、秋じゃがいもの収穫、来年のための田んぼ作り、小麦まきをします。

 畑で昨日はしばらくぶりに座りました。ちょっと一休みです。

| | コメント (0)

« 2022年10月 | トップページ | 2023年1月 »